【まずは一言】
やっぱり生きてる人間が一番怖いわ
【もうちょっと詳しい感想】
全編ワンカットで、緊迫感があったわ。ワンカットの映画って好みがわかれると思うけど、私は割と好きなんだよね。
まずさ、白人至上主義の団体、っていうのが怖いよね。カルトじみてるっていうかさ。
自分たちのような女性を男性は求めている!って自信満々に言えるのがすごいよ。自己肯定感高くていいね。
集会所だった教会の人に追い出されて、私の家でもっと飲も~って流れになって主催者の家に向かおうとするんだけど、いや追い出されたとはいえ、持ち込んだもの片づけていけよ。そういうところだぞ。
でまあなんか因縁のある相手と遭遇して、集団だからイキっちゃって、あいつらボコりにいこうぜ!って不穏な展開になっていくんだけど、良心のある人間がここまで一人も出てこないのいっそ清々しいよ。
唯一主人公の旦那がまともかな?って感じだけど、多分周りがやばすぎてまともに見えるパターンかと。
そこで盛大ないじめが行われるわけなんだけど、いやあれはどう見てもいじめなんだけど、それがすごいえげつないのよ。
私は女のドロドロした部分が煮詰まったような漫画が大好きでよく読んでるんだけど、不倫とか浮気とか整形、ブスなんかでヒットする漫画ね。その中にはもちろんいじめ漫画もラインナップされてるわけなんだけど、そういうので見たことあるような内容だったもん、やってること。
いやー、女のいじめって怖いんだよね。なんか陰湿で陰険で。
とかってやってたら一人死んじゃって、口封じのためにもう一人も殺すぞ!ってなるあたりが狂いすぎてる。
最後湖に沈めて、でもその場面からしばらく動かないから生きてるんだろうなって思ったら、案の定もう一人は生きてた。
ってことはずっと死んだふりしてたことになるんだけど、バレないもんだね。なんやかんやいじめてた側も動揺してるから気付かないのかもしれないけど。
そんな感じで最後まで割と楽しく鑑賞できたんだけど、やっぱり悪魔とか呪いとか取り憑かれた人形とかよりも、生きてる人間のほうが何しでかすかわからなくてよっぽど怖いよ。
この映画に出てくる女性も、普通の主婦だったり学校の先生だったりなのに、そういう白人至上主義の団体立ち上げたり、ひょなんなことから殺人犯しちゃったり。
いかにもやばそうな奴って最初から近寄らんとこってなるけど、そうじゃない人のほうが圧倒的に多いから、人は見た目じゃわからないし怖いなって思った。
時間的にも内容的にも、久しぶりに面白い映画だったと思う。
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